伊勢原 社会
公開日:2022.07.22
人びとの健康を祈願
養国院で痢病尊神祭
坪ノ内の大乗山養国院(宇都宮昌徳住職)で7月15日、地域住民らから「痢病神さん」と親しまれている、痢病尊神に健康を祈願する痢病尊神祭が行われた=写真。
人びとの病を治す痢病尊神
痢病尊は250年前、当時の名主である宇佐美氏の老母が重病にかかったことから、一家が観音教を唱え続けた。すると真夜中に天女が現れ一家の思いを称え、病苦を救うと告げ、養国院の方へ消えた。やがて老母が全快したことから宇佐美氏は、杜を建て痢病尊を祀ったと伝えられる。同院の宇都宮住職によれば、こうしたことから同地域では、人々の病気を治すと信じられ、深く信仰が根付いているという。
毎年7月15日に同院境内の痢病尊神堂前で行われる同祭。過去2年間はコロナ禍のため役員のみで行ってきたが、3年ぶりに地域住民らを招いて開催した。宇都宮住職は「本来なら痢病尊神堂で行うが、あいにくの雨で本堂内で行った。皆さまの健康とコロナの終息などを祈願した」と話す。
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