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伊勢原版 公開:2022年7月29日 エリアトップへ

粟窪石川さん キクラゲの出荷が最盛期 10月頃まで続く

社会

公開:2022年7月29日

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一つひとつ丁寧にキクラゲを確認する石川さん
一つひとつ丁寧にキクラゲを確認する石川さん

 伊勢原市内で生キクラゲの出荷がピークを迎えている。JA湘南きのこ部会に所属し、同市粟窪でキクラゲやシイタケを生産している石川健太郎さん(49)を取材した。

 生キクラゲは、菌床で菌を培養することで生育する。石川さんは現在、1玉2・5kgの菌床、648床をハウスで管理している。キクラゲは、6月の初めから出荷が始まり、梅雨明けからピークを迎える。一方でシイタケは秋から春にかけてがシーズンであることから、13年前からキクラゲの生産を始めたという。

 キクラゲは乾燥に弱いため、ハウス内では湿度や温度の管理が欠かせない。通常1日4回の散水を行うが、キクラゲの状態を一つひとつ目で確認して散水のタイミングを計るなど、湿度や温度管理を徹底する。

 キクラゲは食物繊維やビタミンDが豊富で、健康食品として注目を浴びている食材。乾燥キクラゲ同様に炒め物などに重宝するが、「今の季節は冷やし中華に添えても良いし、茹でてワサビ醬油で頂くのも、独特の触感が楽しめておすすめ。最近は白いキクラゲも始めた」と話す。

 石川さんのハウスではシーズンに約940kgの生キクラゲを収穫する。出荷先はJA湘南直売所「あふり〜な伊勢原店」や、柏木牧場、地元スーパーなど。過去には、きのこ王国と呼ばれるほどキノコの生産量が県内1位だったこともある伊勢原市。石川さんは「キノコの産地としての復権に向けて、個人ではなく皆で盛り上げていければ。また市外の方たちにも食べてもらえれば、地産地消の推進にも役立つと思う」と話した。

 石川さんは元JA職員。家業がシイタケ栽培などを行っていたこともあり、農業系の大学に進学しキノコ栽培のノウハウを学んだ。卒業後は野菜や果樹などさまざまな農家と接したいと考え、JAに就職。25年間の勤務の末、昨年から本格的に就農した。

2007年から生産始まる

 伊勢原のキクラゲ生産は2007年にさかのぼる。「シイタケの需要が落ち込む夏場にキクラゲを生産できないか」と部会で持ち上がったのが始まり。すぐに栽培を始めたものの、当初なかなかうまくいかず県外のキクラゲ生産農家を視察するなど試行錯誤を繰り返し、2011年から本格的に販売が始まった。

白いキクラゲの栽培も始めた
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