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公開日:2023.07.28

めぐみ不動産コンサルティング
こども食堂を開設
7年超しの思いを実現

  • お気に入りの看板の前で笑顔の竹田さん

 空き家相談やひとり親支援なども手掛ける「めぐみ不動産コンサルティング」(竹田恵子代表取締役)が7月14日、伊勢原駅北口臨時駐車場横に「めぐみキッチン」を開設した。こども食堂とカフェを合わせた形態の同キッチン。竹田代表にオープンの目的や、思いを聞いた。

 「月に1度や2度ではなく、毎日こども食堂を開きたかった。子どもの孤食を防ぎ、見守りの場になれば」。こども食堂の継続には一定の売り上げも必要だと考え、昼間はカフェを開き、夕方5時から入口のすぐ横に設けられた和室でこども食堂をオープン、カフェも同時に営業する。店舗は昨年まで酒店だった空き店舗を活用した。

化学農薬を使わない野菜

 めぐみキッチンでは同社が運営する「めぐみ農園」の野菜を中心に提供。同園では化学農薬を使用せずに野菜を栽培している。「農園の野菜を中心とした安全・安心な野菜と麹を使った料理を提供します」と話す。

子どもをしっかり育てる

 シングルマザーの竹田さんは「子どもをしっかりと育てる」を子育ての基本に考え、7年前に同社を起業。子ども食堂の開設は起業前からの願いでもあった。その思いはシングルマザーの貧困やこども食堂のニュースを見たことがきっかけで「何かできることはないかと考えた。でもその時はどうすることもできなかった」。

 起業して2カ月でシングルマザーの居住支援に乗り出す竹田さん。「シングルマザーは子どもを保育園に預けられず、勤め先も決まらないという負のスパイラルから貧困になるケースがある。それなら両方面倒見ようと考えた」。空き家を借上げ、シングルマザーのシェアハウスを始動。その後、障がい者の居住支援のため別会社を立ち上げ、障がい者の自立支援のためのグループホームも開設した。「障がい者の後天的な発症起因に添加物や保存料、農薬などが影響していると聞いた。それなら自分たちで野菜を育てようと考えた」。これがめぐみ農園のはじまりだという。

「人の役に立ちたい」

 「人の役に立ちたい」という思いで生まれたシェアハウスやグループホームは、シングルマザーや障がい者の雇用も創出。6月からは就労継続支援B型の別会社ワンダフルワークスも立ち上げ、めぐみキッチンでも障がい者を雇用。ホールや調理補助などを行っている。

 「無事にオープンできて胸がいっぱい。言葉にならない」と涙をうかべ「伊勢原市の子育ての柱になればうれしい。市の手が届かないところの支援ができればいい。子どもの見守り場として、みんなが笑顔でいられる場所にしたい」と語る。

 こども食堂の利用には「めぐみ会」への入会が必要。料金はひとり親世帯や非課税世帯が中学生まで200円(税込)など。問い合わせは同社【電話】0463・95・2667へ。

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