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公開日:2023.08.04

大山で夏山開き
お花講が登拝門解錠

  • 開門後、一歩一歩石段を登る

  • 登拝門の鍵を開けるお花講

  • 神楽舞の奉奏

 大山山頂へ続く登拝門の鍵を開け、夏山登山の開始を告げる伝統行事「夏山開き」が7月27日、大山阿夫利神社(目黒仁宮司)下社で執り行われた。伊勢原の本格的な夏山シーズンがスタートした。

 かつて大山の登拝門は、夏山期間である7月27日から8月17日以外は固く閉ざされていた。7月27日から31日を初山、8月1日から7日を七日堂、8日から12日を間の山、13日から17日を盆山と呼び、この期間以外は山頂への登拝は禁止されていた。

 その後、1965(昭和40)年に大山が国定公園に指定されたことをきっかけに、年間を通して登れるようになった。

 門の鍵は、江戸元禄年間から東京日本橋小伝馬町の「お花講」が保管しており、現在もその関係者らが、27日に門を解錠する儀式を続けている。ここ数年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、夏山開きは少人数で行われていたが、当日はほぼ通常開催となる46人が参加した。

 関係者らは神社の神職によるお祓いを受けた後、門の鍵を開け、真夏の炎天下の中、「さんげ、さんげ、六根清浄」と唱えながら石段を一歩一歩登っていった。

 1997年から講元を務める大野泰昭さん(71)は開門を無事に終えて「この3年間ほどで痛手を受けた企業も多くあるので商売繁盛や身体の健康を祈った。パワースポットである大山で新鮮な空気と森林浴を味わってほしいと思う」と話した。

 同社では今夏の安全を祈願する夏季大祭が厳かに執り行われた。また、明治時代に奈良の春日大社から伝承を受けた神楽舞が大山小学校児童らによって二曲奉奏された。

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