やると決めたら一途に

　○…市内高校生が伊勢原の想いをオリジナルソングにしてバンドで対決する「Ｈｉｇｈ Ｓｃｈｏｏｌ Ｂａｎｄ Ｂａｔｔｌｅ」。伊勢原青年会議所が主催し、11月11日（土）に市民文化会館で開催する。伊勢原高校と伊志田高校の５バンドが参加する催しで「音楽でまちおこしをしようと考えた。高校生に地元の魅力を再発見してもらい、伊勢原をさらに好きになってもらいたかった」と話す。

　○…生まれも育ちも伊勢原。成瀬小・中学時代はバスケットボールに熱中。しかし高校２年の時、友人が教えてくれたバンドに強い衝撃を受けた。「『このバンドみたいになろうぜ』が誘い文句だった」と照れながら語る。やると決めたら一途な性格のため、バスケを離れ音楽に夢中になった。25歳まで続けることを自身に課し、高校卒業後は本格的にベーシストとしてバンドで活動。22歳で解散したが、インディーズの事務所から声が掛かり再び音楽の世界へ。「メンバーの選考など思うようにいかず、夢を諦めた。後悔はなく、いい経験ができたと思っている」と振り返る。

　○…４歳の男の子の父親。現在はハウスメーカーに勤務し営業職として忙しい毎日を送る。音楽はまだ続けているが、今はもっぱらゴルフが多い。バスケ熱も冷めずにいて、ＮＢＡの観戦だけでなく、再びコートに立ってプレーしたいと考えている。「スラムダンクを見て始めた世代。息子にちいさなゴールを買いました」とほほ笑む。

　○…理事長に誘われて昨年青年会議所に入会。わずか１年で委員長としてイベントを企画した。「演奏後の高校生のキラキラした目を見て、忘れていた熱い思いが蘇ってきた。この思いが一人でも多くの観客に届けば嬉しい。音楽には不思議な力があるんです」。