伊勢原市卓越技能者表彰を受けた 山岡 史郎さん 東大竹在住 75歳
親切・丁寧心掛け50年
○…3月1日の伊勢原市制記念日にあたり、各分野で功労・功績のあった個人や団体を表彰する市制記念日表彰。その中で、極めて優れた技能を有し、その技能が第一人者と目されている人を称える卓越技能者表彰を受けた。「長くやってきただけのことだから照れ臭い」と謙遜する。
○…生まれも育ちも伊勢原。伊勢原中を卒業後、職業訓練所に1年間、2年目から平塚の技術高等学校に入学。そこから3年間、働きながら昼と夜を交互に、学校に通う生活を送った。特に夜間に学校で職場の話をするのが楽しかったという。小・中と続けた野球部に高校でも入部。投手として活躍した。「仲間とプレーするのは本当に楽しかった。今はもっぱらテレビ観戦かな」
○…山岡畳店を開業したのは23歳の時。それまで勤めていた会社は部品の試作品を設計図通りに作り、生産ラインに乗せるという重要な部署。しかし仕事にやりがいを感じられず退職。地元の野球仲間に家業が畳店の友人がいたことから、会社を辞め弟子入り。15年ほど修業し開業した。修業時代は現在と違いほぼすべて現場での仕事。「冬に霜柱が立つ現場作業なんて当たり前だった。今は運んできて機械で作るから楽になった。でも機械より昔ながらの手作業のほうが早いかも」と誇らしげにほほ笑む。
○…生活スタイルや時代の変化に伴い、畳の需要は大きく減少。同業者も次々と廃業していく中、親切・丁寧をモットーに、仲間と共に畳文化を守ってきた。指導してくれた親方や仲間のことを考えたら途中で投げ出したくなかった」。1畳が40kgにもなる畳を上層階まで運ぶこともある仕事。「お客様の『ありがとう』がやりがい。体が動くまで続けたい」。生涯現役を誓う。
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