聖峰(ひじりみね)世話人会の会長を務める 西野 節(みさお)さん 三ノ宮在住 68歳
聖峰のためにできる事を
○…三ノ宮の聖峰山頂にある聖峰不動尊や、参道の整備、周辺の草刈りなどを定期的に行い、訪れる観光客らを楽しませている。栗原地区の有志らで組織され、現在17人が在籍。「平均年齢は70歳超えだが、建設業や左官業、みかんや花農家など、会にはさまざまなエキスパートの皆さんがいて、協力してくれている。非常に助かっている」と感謝を口にする。
○…生まれも育ちも三ノ宮。比々多小学校、山王中学校出身。家業は農家で、20歳の時に世話人会のメンバーであった父親が体を壊し、家業を手伝うことになったのを機に、家から近い職場にしようと市役所を就職先に選んだ。「大学の友人の公務員試験問題集を見たら、自分もいけるかもと思って試験を受けた。でも秦野市は難しかった。途中で帰ろうと思ったほど」と笑う。市役所では土木、税務、財政、福祉などを歴任した。
○…聖峰との関わりは小学6年生に遡る。比々多小の校歌がお披露目され、歌詞の中に聖峰があり「地元では『峰の山』と呼ばれていたが、まだ世話人会などはなく、父に聞いてもどこにあるか分からなかった」と当時を振り返る。50歳の時に父が他界し、会に誘われた。「初めは面倒くさくて嫌だった。でもメンバーが皆、一生懸命なのを見るうちに、聖峰を訪れる人に喜んでもらうために自分にできる事を一生懸命やろうという気持ちになった」と話す。
○…会長に就いて2年目。世話人会のほか比々多観光振興会の理事を務めるなど、生活の中心が地元への貢献になっているほど。今後は、聖峰に関わる自身が知る限りのことを、文章にまとめたいという。「小学校の通信簿にずっと『おっちょこちょい』と書かれていたけれど、何とかやり遂げたい」とほほ笑む。
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