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公開日:2024.06.14
能狂言親子教室スタート
大山の伝統文化継承へ
大山の伝統芸能を学ぶ「大山能狂言親子教室」が6月6日から大山阿夫利神社(目黒仁宮司)能楽殿で始まった。教室は月に2回ほど行われ、8月の秋季例大祭、10月の「大山火祭薪能」、12月に予定されている中央公民館の発表会でその成果を披露する。
小中学生を対象とした同教室は「大山能楽社保存会」が主催。若い世代に向け、地域にある伝統芸能の浸透や、次世代を育成する目的で開催されている。
大山能は今から300年ほど前に誕生。江戸時代に大山山内の宗教者同士の対立に頭を悩ませた幕府が、紀州の観世流能楽師を呼び寄せて能楽を教え、共に修練することで争いを治めたことが始まりとされる。
当日は同保存会の目黒久仁彦さんが能狂言の歴史や市制30周年を記念して創作された仕舞「道灌」を舞うことなどについて説明。指導は観世流能楽師で、重要無形文化財総合指定保持者の松木千俊さんが行う。松木さんは「能楽は日本の最も古い芸術のひとつであり、欧州などでは大変注目されている。楽しく学んでいきましょう」と語った。
大山火祭薪能は10月1日(火)、2日(水)の2日間にわたって開催を予定。観世流宗家観世清和氏一門、人間国宝山本東次郎氏一門が出演、親子教室に参加した子どもたちの集大成が大山の晴れ舞台で披露される。
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