柔和なカリスマ会長

　○…東海大学湘南キャンパスに通う学生の学校生活をより良くするため、イベント運営や学校との橋渡しを担う湘南学生会。「実は３年で学生会をやめようと思っていた」と言うが、各委員長から熱烈な支持があり４月から会長に。１年生から役員として活動し、監査委員長や全学の事務局長、副会長などを歴任してきた。「部費や部室のことも、意外と学生会が解決できる。気軽に相談できる学生会にしたい」とほほ笑む。

　○…東海大学付属静岡翔洋高校出身。大学進学を機に、実家の静岡県静岡市から秦野へ。心配性の一面があり、「昔からちゃんとした大人になれるのか漠然と不安だった」と振り返る。自信をつけるため、未経験のことに果敢に挑戦。中学からは剣道、大学１年からは監査を学ぼうと湘南学生会に入った。「監査の事務で、最初はＵＳＢの使い方も知らなかったくらい。先輩たちに仕込んでもらいました」

　○…現在、文学部歴史学科の４年生。今年４月には地域交流団体「東海大学地域交流プロジェクト」を立ち上げた。「自分には団体を創る力が足りないので身につけたかった」と謙遜するが、学部学科の異なる15人以上のメンバーを集め、木村英樹学長に顧問をオファーするなど求心力を発揮。プロジェクトは５月に地元商店会と協力し、東海大学駅前のチョークアートイベントを成功させている。

　○…「協力して調整してもらって、周りの人たちのおかげでここまでやれている」と、繰り返し口にするのは周囲への感謝。４月に学生会が開催した新入生向けイベントは、運営の人員不足を他校舎に相談したところ助っ人が駆け付けてくれたとか。控えめな印象ながら、自然と周りが動く。これぞカリスマか。