特別連載企画【5】(最終回)花火打上げの舞台裏 2年ぶりに咲いた大輪の花 この企画は「第36回綾瀬市商工会青年部花火大会」について5回にわたって紹介してきました。
2年ぶりに2千発の花火が綾瀬の夏夜を彩った。来場した約2万5千人を一斉に惹きつけた30分間、湧き立つ歓声に心震わせる青年部部員たちの姿があった。
花火の打ち上げ準備は正午には始まっていた。打ち上げ場所では同部名誉部員で職人でもある小菅昭一さんらが花火の設置を開始。炎天下の中、丁寧に作業が進められた。
午後4時を回ると部員は各配置につき警備を開始。今年は21大会ぶりに交通規制が行われないなど、警備には緊張が走った。高所作業車から会場を見回し、各地点の担当者に注意を促す。観覧場所は打上げを待つ人たちで埋め尽くされた。
7時30分、夜空に2年ぶりの花火が打ち上がると会場は魅了された。間近の打上げ場所から降るように迫ってくるように花開く迫力。終盤、名物一尺五寸玉が打ち上がると観客はどよめき、特大の一輪が花開くと会場は大歓声に湧いた。
個人・企業、多くの協賛や協力を結び合わせた「絆」の花火。花火を終えて、部員からは「無事に上がって良かった」「皆の強い絆を感じられた」などの言葉がこぼれていた。