市文化会館と中央公民館で2月22日、「綾瀬市災害救援ボランティアセンター運営訓練」が行われた。市福祉会館建て替えによる中央公民館への拠点移行に伴い、同センターの設置場所を確認し、設営マニュアルを改訂。(仮称)綾瀬市保健福祉センター建設までの拠点として機能させていく。
災害救援ボランティアセンターは、あやせ災害ボランティアネットワーク、市社会福祉協議会、市赤十字奉仕団、市ボランティア連絡会の4者で構成される「綾瀬市災害時ボランティア活動連絡会(災ボ連)」が主体となり設置される。震災など大規模災害の際、災害対策本部からの要請で設置されるもので、外部から物資やボランティアを受け入れるための窓口になる。
これまでは設置拠点となる市福祉会館で毎年1回、災ボ連や市職員、地区社協などが共同で運営訓練を行っていた。しかし、(仮称)綾瀬市保健福祉センター建設のため同会館が昨年12月に閉館。拠点が移行したため、新たな設置マニュアルが必要になった。
当日は災ボ連メンバーが集まり、防災倉庫の中身や文化会館の状況を確認。その後、文化会館駐車場・同館正面・図書館側駐車場の3班に分かれ、テントのスペース確保ができるかなどの実地調査を行った。
調査後、室内に場所を移した参加者は班ごとにワークショップを実施。用意された模造紙に地図と状況を落とし込み、「電源や動線をどう確保するか」「メリットとデメリットは何か」などを真剣に話し合った。
話し合った内容は班ごとに発表し、それぞれを全員で検証。センター設置場所の第1候補を「最も使い勝手が良さそう」と高評価を得た高齢者福祉会館使用を前提としたプランに、第2候補を「場所がわかりづらい」などのデメリットはあるものの、天候に左右されることなく使える図書館を利用するプランに、最後の候補に場所がわかりやすく全体が見渡せるというメリットがあるが、天候に左右される可能性のある駐車場にテントを設置するプランに決定した。
今後、(仮称)綾瀬市保健福祉センターが建設されるまでの間、災ボ連は今回作成したマニュアルを元に活動していく。来年はこれを元に、地区社協メンバーも交えた訓練の実施を予定している。
「東日本大震災の時、現地の災害救援ボランティアセンターを実際に見てマニュアルを大きく改定したが、細かい見直しは毎年行っている。中身をわかりやすくして訓練することで、いざという時にメンバーの誰でも指揮を執れるようすることが肝要」と市社協は話している。