秋の叙勲が内閣府から発表され、おとぎ保育園(市内早川)の森下芙玖江(ふくえ)園長(海老名市在住・76歳)が瑞宝双光章に選ばれた。
瑞宝章は公務等に長年にわたり従事し、成績を挙げた人に贈られる。森下さんは園長として32年、保育士(当時は主任保母)になってから45年間、子どもたちの教育に携わってきた。
この道に足を踏み入れたのは、自身の子どもを預けていた保育所の園長の考えに共鳴したのがきっかけ。猛勉強して資格を取得し、主婦から転身した。
その後、同園長や先輩から子どもを思う気持ちや接し方など、「保育のいろは」を学ぶ。最初の20年は無我夢中で、今も慢心せず「これでいいのか」と自問自答しながら園児や保護者と向き合っている。
「こうして叙勲をいただけたのも、職員のみなさんが自分の想いを汲んでついてきてくれるから。本当に感謝しています」と、森下園長は話した。