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綾瀬版 公開:2016年3月11日 エリアトップへ

ゆる〜く続く地域の輪 綾西地区で早朝ラジオ体操

社会

公開:2016年3月11日

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常時20人ほどが参加
常時20人ほどが参加

 早朝6時半の綾西5丁目「ぞうさん公園」に響くラジオ体操の音。常時20人ほどの人が自然と集い、終わると拍手と共に解散する。8年前に始まり、今日に至るまで「なんとなく」続いているという綾西地区での取組みを取材した。

 ラジオ体操は当時、「昼は活用されているが朝使われていない公園を、有効活用できないものか」と、4人ほどが発起人となり始まった。今回話を聞いた菅原松三郎さん(75)もその一人。最初は第5区の住民のみで、個人のポータブルラジオを使ったものだった。

気軽さが継続の秘訣

 次第に人数が増え音が届かなくなったため、自治会に依頼し新しいラジオを購入。今では早朝散歩や犬の散歩中の人なども飛び込みで参加し、多い時で40〜50人が集まっている。夏休みなどは子どもや里帰りの人たちも加わっている。

 開催に決まりや目標などはなく、最初の人が所定の位置からラジオを持ち出し、時間になったら開始。「悪天候以外、やれる人がやれる時に参加するというゆるさが、長続きの理由なのかな」と菅原さんは笑う。

安心・防犯の一助に

 この取組みには健康増進以外に、「地域コミュニティ形成」と「美化・防犯」という側面がある。菅原さんは「最初はそこまで考えていなかった」と言うが、いつからか始まった体操後のゴミ拾いは、自然と習慣化しているという。

 また、開始以前に見られた公園での「たむろ」がなくなり、参加者で年に1度花見をするなど「顔の見える関係づくり」もできるようになった。

 最近では毎日来ていた人が珍しく欠席したので心配になり確認にいくと、倒れているのを発見したという「高齢者見守り」につながる事案もあったそうだ。

 「万が一、災害に見舞われた時に、顔と気心知れた関係は役立つかもしれない。続けられる限り継続していきたい」と菅原さんは話す。
 

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