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「諦めない心」伝える1枚 声楽家の内村寛治さん CD制作

文化

掲載号:2017年10月20日号

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完成したCDを手に笑顔の内村さん
完成したCDを手に笑顔の内村さん

 落合南在住の声楽家・内村寛治さん(69)が、古希を記念したCD「Viva Canto! by PAPASON」を制作した。横浜みなとみらいホールの小ホールを貸し切り全曲を一からレコーディングするなど、視覚障害に負けず歩んできた「半世紀に及ぶ音楽人生の集大成」ともいえる1枚に仕上げた。

 今回CDを出した「PAPASON」は、寛治さん(パパ)と息子(SON)の将太郎さんによる親子ユニット。コンサートを開く中で「PAPASONのCDが欲しい」という来場者の声が多く寄せられていたため、寛治さんが古希を迎えるタイミングで記念盤として完成させた。

障害に負けず音楽の道へ

 中学の授業でクラシックに出会い感銘を受け、盲学校時代に先輩の演奏に魅了され、サックスに出会った。当時、視覚障害者は按摩の道に進んでいたが、「どうしても音楽の道に進みたい」と大学に進むことを決意。2年間、理学療法士として病院に勤めたのち、国立音大に進学した。

 卒業の1年後、大学の同級生だった由生子さんと結婚し、この頃は珍しかったという個人の音楽教室を開く。家のまわりにたくさんあった「踏まれても力強く咲くたんぽぽ」に、決して夢を諦めないという自身の強い思いを重ね「たんぽぽ音楽教室」と名付けた。

 近くの小学校のPTAのコーラスグループに指導を頼まれたのをきっかけに、本格的に歌の勉強を始める。38歳で藤原歌劇団に入団し、2年間の修練を積む。40歳の時に初リサイタルを開き、声楽家としてデビューを果たした。単独リサイタルは20回以上を数え、市内の音楽家仲間とあやせ音楽家協会を設立するなど、地元の文化振興にも精力的に携わっている。

 PAPASONとしての初の競演は10年ほど前。父の葬儀の時だった。「アヴェ・マリアで送って欲しい」という親族の要望を受け、初めて二重唱をしたという。

 これを機に親子ユニットが結成され、定期的にコンサートを開催している。今回のCDは思い出の曲である「アヴェ・マリア」をはじめ、聞き馴染みのある11曲を収録した。

人生詰まった1枚に

 「今年で70歳。衰えきってしまう前に形に残しておきたくて」と笑うが、今回のCD制作には「諦めない大切さを伝えたい」という思いも込められている。「障害があることで、夢を諦めている人はたくさんいると思う。多くの方々の支えで歩んできたこれまでの人生を詰め込んだこのCDが、『諦めずに進めば必ずできる』という一つの道しるべになれば」と力強く話した。

 CDは1枚2千円。購入希望の人は、あやせアートプロダクション【携帯電話】090・4202・6724へ。
 

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