国指定史跡である神崎遺跡で11月3日(金)と4日(土)に環濠の一般公開が行われる。午前9時から午後3時(正午から午後1時を除く)。実物の遺跡を掘り返しての一般公開は、全国でも例を見ない取り組みとなる。
同遺跡は約1800年前の弥生時代の環濠集落(周囲に溝を巡らせた集落)で、18軒の居住址が発見されている。静岡県や愛知県からの外来系土器が多数発掘されたことが示す「東海地方から人々が集団で移住してきたことを示す事例」であることや、集落全体がほぼ完全な形で残っていることから2011年に国指定史跡に認定されている。
環濠は遺跡公園内に埋め戻され、一部を不織布や保護材、防水シートなどで保護しているが、今回特別に公開が行われる。当日は30分ごとに職員が説明するほか、仮設型の弥生時代の復元住居展示や、湘南工科大学の協力による弥生時代の様子を再現したVR(仮想現実)体験も実施。
古代式住居組み立て体験
また、神崎遺跡公園で11月25日(土)、12月10日(日)、来年1月20日(土)、2月24日(土)、3月10日(土)に「古代式住居組み立て体験教室」が開催される。午前9時から午後3時30分。雨天中止。
一般公開で展示されるものと同じ、仮設型の弥生時代の復元住居の上屋の組み立てを体験する。小学生以上対象。小学生は保護者同伴。動きやすく汚れてもよい服装で、昼食と軍手持参。定員は各回20人。
その他、教室を手伝える高校生以上のボランティアスタッフも募集している。
問合せは市生涯学習課【電話】0467・70・5637へ。