連載 造園家が教えるガーデニングの豆知識 第4回 アジサイの季節
アジサイの学名ハイドランジア(Hydrangea)の意味は、ギリシャ語の「水の器」。曇天の梅雨の季節に相応しく見事に咲き誇っていますね。
さて、アジサイの花が萼であることをご存知の方は多いと思います。この萼にかこまれた中央部に胡麻ほどの微小な粒に見えるのが真の花です。
小さな花故に、受粉結実が少なく繁殖が難しいため、人が手伝うことでその欠点を補います。これが「挿し木」です。
アジサイは挿し木が容易な上、梅雨の季節は挿し木の適期でもありますからお気に入りのアジサイを増やしたいと思ったら、枝を切って挿し木してみましょう。
今回の豆知識は挿し木のコツです。葉と葉の間をT字状に一節づつ切り分け、葉を2分の3程切り落とし、挿し穂とします(切り口は斜めでも真っ直ぐでも構いません)。
以下、手順。コツ【1】挿し穂は水に切り口を浸けておく。コツ【2】挿し床(3号ビニールポットや、大きめの鉢やトレイなど)の用土は、赤玉土や鹿沼土など雑菌の無い小粒を。コツ【3】挿す部分に割り箸などで穴を開けておく。コツ【4】挿し穂をこの穴に落とし込み)差し込むのでは無い)、用土を穂木に寄せ固め安定させる。コツ【5】用土に柔らかなシャワーで水やり。(ビニールポットや鉢の場合は、水を張ったバケツなどに浸して、底面から浸水させる)コツ【6】日陰で管理(用土の水切れを起こさないように。穂木の芽が少し膨らむまで穂木を動かさない<4週間位>)。ここまで来たら、挿し木苗完成です。定植できます。
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