井上ひさし原作の戯曲「父と暮せば」の朗読劇公演が8月2日(金)に綾瀬市オーエンス文化会館である。午後2時開演。
「父と暮せば」は、原爆投下から3年後の広島を舞台に、被爆して亡霊となって現れた父が生き残ったことを負い目に感じている娘・美津江の人生を応援し絶望のふちから娘を蘇らせる舞台作品(戯曲)。井上ひさし主宰の劇団「こまつ座」が1994年に初演。04年には黒木和雄監督・脚本、宮沢りえ・原田芳雄の主演で映画化された。
大河ドラマ「徳川慶喜」や映画「南極物語」に出演した俳優の内山森彦さんと、俳優で語り手の岡崎弥保さんらが94年8月6日に朗読劇として公演したところ大きな反響があり、「桂月」(8月)を冠した桂月企画を立ち上げて毎年8月6日と9日に上演を続けている。
3年前にこの作品を鑑賞した「あやせアートプロダクション」の内村由生子さん=落合南=が、オーエンス文化会館に公演を打診。両者の共催で市内初公演が実現した。今年も開催が決まり、市が先ごろ開催した平和展の会場でチラシを配架するなどしている。
当日は、視覚障害者の介助者は入場無料。内村さんは「朗読劇ならではの想像力が掻き立てられる作品」と話す。大人2千円、中学生以下8百円。
チケットは綾瀬市オーエンス文化会館で販売している。