文化会館と中央公民館を「まち」に見立て、子どもたちが働き、賃金を得て買い物をする「こどものまち・ミニあやせ」が7月最後の週末にあり、2日間で約千人が参加した。綾瀬市の主催で今年が7回目。運営の大半を小中学生が担い、原則として親は子どもの様子を見ることができない―。
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会場の外で母親の理江さんの許可を得て、初参加の小学2年、丸山蓮くんの後をこっそり追った。
1人で参加した蓮くんは、入場してすぐにホワイエにある求人コーナーの長い列に並び、仕事にありつけるのを待った。
10分後、工房で雑貨を作る仕事にありつけた。
職場は公民館2階。そこに辿り着くまで、何度も知らない人に声をかけて場所を教わった。
工房の看板には「HAPPY工房」とあるが蓮くんにはまだ難しいのか、辺りを右往左往。少しして雑貨売場の大人に場所を尋ねようやく工房に入ることができた。
20分間の仕事で手にしたお給料は「200ローズ」。紙幣を握りしめた蓮くんは「150ローズ」で射的をして、「30ローズ」でお母さんにお土産のお菓子を買った。
再び工房の仕事に戻った蓮くんは「次は僕のうまい棒を買う」といい、アクリル板に色を塗る仕事を頑張った。「150ローズ」でまた射的をした蓮くんは「70ローズ」を握りしめ、ごった返す小ホールで空腹を満たすべく品定めをしていた。
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