綾瀬 社会
公開日:2019.08.09
綾瀬市から釜石市へ
延べ569人が足あと
ボランティアバス最終便
綾瀬市社会福祉協議会の「綾瀬発・釜石応援プロジェクト」の最終活動が7月26日から28日にかけて、岩手県釜石市天神町の復興住宅で行われ、市民ら27人が夏の交流まつりに参加した。
震災から3か月後に釜石市社協に派遣され、現地のボランティアセンターで1週間の支援活動にあたった職員の石橋正道さんが、がれき撤去に人手が必要と感じ、同年7月に初めて綾瀬市社協から釜石に向けてボランティアバスが走った。
当初の2年間はがれき撤去や海岸清掃にあたっていたが、ここ数年は復興支援住宅で被災者同士の交流を目的に開かれる夏祭りへの参加が続き、延べ569人が訪れた支援活動も今回が20回目となっていた。
石橋さんは「震災から8年が経ち、目に見える支援や交流の様子も変わってきた。復旧段階の支援では、人手のいる作業が多くあったが、今は各地から復興住宅に集まった被災者同士の交流が課題となっている」と話す。
綾瀬市社協が交流を続ける釜石市は最盛期の人口9万人から現在は3万3千人まで人口が減った。震災の死者数は1064人で今も152人が行方不明のままだ。
地震と津波により3648棟が全半壊し、今も110世帯234人が仮設住宅での暮らしを余儀なくされている。
石橋さんは「復興が完了したわけではない」と前置きした上で「社協同士の繋がりや地元の人との交流は参加者にとっても地域にとっても今後の財産になる。継続してこそ得られたことがたくさんある。今後も社協の行事などを通じて心を寄せたい」と話していた。
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