綾瀬市で「ご当地検定」に取り組む有志グループ綾瀬ふるさと検定協会(高橋元会長)がこのほど、市内3カ所の放課後児童クラブに通う小学生20人に、ふるさと検定を実施した。児童クラブを運営するNPO法人がじゅまるの木(小林真希理事長)と協会は日ごろから地域で交流していて、協会側が夏休み中の子どもたちの受検をNPOに打診して実現した。
検定協会は昨年11月に初めて一般向けの検定を実施した。これに続く試みで、今後は市内の小中学校にも出向き、郷土学習の深耕にも取り組みたい考えだという。
「綾瀬」の由来
「綾瀬ふるさと検定」は歴史や文化、芸術、自然、産業など全部で50問あり4択方式で回答する。35問以上の正解で「認定証」を発行している。昨年11月の第1回検定では50人が合格し、2回目の実施も決まっている。
この日、小学生向けに準備した検定問題は全35問。前日にはヒント集のプリントを配り、「カルタ博士」と「ホタル博士」に扮する検定協会のメンバーが、予習と復習のミニ教室を開くなどして、子どもたちの関心を高めていた。
早園小6年の柴崎悠奈さんは「綾瀬の名前の由来に川が関係していることが分かって嬉しい。難しい問題もあったけど楽しかった」と話していた。高橋さんは「子どもたちも興味を持ってくれてよかった。学校でもできれば」と話していた。
町工場も協力
夏休みの行事として今回、初めてふるさと検定に取り組んだ放課後児童クラブのNPO理事長の小林さんは「暑さで外遊びが限られるなかいい行事になった。低学年には映画を準備してくれたり、受検の記念品を用意してくれたりして感謝している」と話していた。
今回の検定では金属加工業の庄内工業(綾瀬市吉岡東、阿部浩行社長)が、3Dプリンタで作った「ブタッコリー」のペンサックを記念品として提供し、受検を終えた子どもたちが嬉しそうに受け取っていた。
県内各地で
ご当地検定は全国組織の経済団体、日本商工会議所が取り組む事業のひとつで、地域の歴史や文化、特徴や観光を問うのがスタイル。地域への関心を高め、郷土愛を醸成する教育や生涯学習としても注目されている。
県内には「鎌倉検定」や「藤沢検定」「小田原まちあるき検定」「川崎産業観光検定」、松田町が行政として取り組む「まつだマイスター検定」などがある。
来年2月に
一般向けの第2回検定は2020年2月8日(土)午後1時半から午後3時まで。中央公民館3階で実施される。事前学習用の資料もあるという。
問い合わせは検定協会【携帯電話】080・5652・8079高橋さんへ。