戻る

綾瀬 文化

公開日:2019.09.20

半世紀分の感謝綾瀬でスイング

  • 2年ぶりの舞台でライトを浴びるモールのメンバー

 結成50年を迎えたニュー・ジャズ・オーケストラ「MOLE(モール)」の2年に一度の自主公演が7日、綾瀬市オーエンス文化会館であり、往年のファンらが会場の大ホールを埋め尽くした。

 モールの自主公演は演奏会形式の無料公演。結成翌年の1970年に第1回が開催され、今回が26回目となった。

 「2年に一度はジャズでも聴こう」の合言葉と、メンバーの都合を調整して、毎週2回、平日の夜に行う練習を欠かさないことを守り続けて50年。その中心にいるのがバンドマスターの小川秀雄さん(70)=寺尾西だ。

 高校1年の夏にメンバー入りし、小川さんを「バンマス」と呼び慕うトロンボーンの武藤一三さん(60)=寺尾北は「27歳で父親を亡くしてからは父親代わりもしてくれた。仲人もしてもらい、自分も昨年、無事に定年退職できた」と話す。

 機械メーカーの勤務で地方への異動が決まっている嶋村達也さん(55)=座間市は「大学2年からずっとモールでラッパを吹いてきた。2年に一度の舞台はやっぱりクセになるね」といい、哀愁を背負いながら舞台へ向かった。

 バンマスの小川さんは「自宅に練習小屋があり近所の皆さんの理解なくしては続けられなかった。これからも続けていきたい」と話した。

 結成は1969年9月20日。メンバーは22人。

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS