路線バスっておもしろい!
みなさんはヒヤリ・ハットの意味をご存知ですか?その字のとおり運転中にヒヤリとした事やハッとした事を表す言葉で、私たちはよくこの言葉を使います。路線バスの運転士は一般のドライバーより運転している時間が長く、運転中に危うく事故になりそうになった経験をしている人がほとんどです。
例えば急に自転車が飛び出してきたとか対向車線の渋滞している車の間から人が出てきて慌ててブレーキを踏むことなどです。乗用車やトラックと違って路線バスの場合、お客様が乗られ、時間帯によっては座席に座りきれず立ったまま乗っているお客様もいます。そういった時に慌ててブレーキを踏んでしまうと座っているお客様が頭をぶつけてしまったり、立っているお客様が倒れて怪我をされてしまいます。これを私たちは車内人身事故と言っていますが、場合によっては救急車を呼ぶこともあります。
このように乗用車やトラックと違って急ブレーキを踏むことがないよう危険な場所ではスピードを落としたり、車間距離を通常よりも空けて運転するようにしています。またヒヤリ・ハットを体験した運転士から情報を得たり、最近ではドライブレコーダーの映像を、みんなで視聴して情報を共有したりします。こうしてヒヤリ・ハットの映像を見て、事故防止に努めているのです。だからみなさんは交通ルールを守って横断歩道以外で道路を横断したり、一時停止せず自転車で交差点に侵入したり(ほんの一例ですが)しないでくださいね。
読者のみなさんに限って、そんなことをする人は、もちろんいないとは思いますがバスを運転していると、けっこうヒヤリとする場面に遭遇するんです。事故になったら、みんなが辛い思いをしてしまいます。みなさんもヒヤリ・ハットしないよう気をつけて下さいね。
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