横須賀・三浦 社会
公開日:2026.10.23
良い睡眠は健康づくりの土台 湘南病院 中野副院長が講演
健康づくりにおける睡眠の重要性について学ぶ講演会が先ごろ、湘南病院(横須賀市鷹取1の1の1)で開かれ、同院の副院長で精神科医の中野浩志氏=写真=が、良質な眠りを得るための具体的な方法を解説した。中野氏は睡眠と健康の関係に触れ、単に長く眠ればよいわけではなく、十分な睡眠時間の確保と同時に精神的な満足感を得ることが重要だと説明した。
国の施策「健康日本21(第三次)」でも、休養・睡眠は重要課題となっている。睡眠不足は高血圧や糖尿病、心疾患、うつ病などの発症リスクを高めるため、量と質の両面から見直す必要があると中野氏は指摘する。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人は6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保することを推奨している。ただし、必要な時間は年齢や体質で異なり、特に高齢者は加齢に伴い必要な時間が短くなる傾向がある。中野氏は、長時間の就寝がかえって休息感を低下させる場合もあるため、高齢者は8時間以上の床上時間を避け、日中の活動を充実させることが大切だと述べた。
良質な睡眠環境とは
中野氏は、良い睡眠を得るための基本として規則正しい生活リズムを挙げた。毎朝同じ時間に起床し、日中は太陽光を浴びて適度に体を動かす。昼寝は夜の睡眠に影響しないよう午後3時までの30分以内にとどめるなど、日中と夜間のメリハリにより体内時計を整えることを勧めている。
寝室の環境づくりについて中野氏は、室内を22度前後の適切な温度に調整し、できるだけ暗く静かな状態を保つことを推奨。体に合う寝具を選び、スマートフォンを寝室に持ち込まないことも有効だとした。就寝前の読書やストレッチでのリラックスも自然な入眠を促すと説明。また、寝付けない時は焦らず、一度寝床を離れて静かに活動し、眠気を待つよう勧めている。
生活習慣や環境を改善しても不調が続く場合は、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害が隠れている可能性もある。中野氏は「日中の強い眠気や、十分に眠っても休息感が得られない状態が続く場合は、医療機関への相談を」と呼び掛けた。
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