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平塚・大磯・二宮・中井 文化

公開日:2023.01.19

触ってわかる日本の地形
手作り立体模型を展示中

  • 岩本さん(左)と坂井さん。壁面に模型が展示されている

 四之宮在住の岩本勲さん(77)と纒在住の坂井昇さん(79)がひらつか市民活動センター(見附町)で手作りの立体地理模型を展示している。1月31日(火)まで予定。

 岩本さんは中学時代の地理クラブの活動で、坂井さんは小学校4年生の社会の授業で厚紙を使った立体地理模型の作り方を習った。二人とも60歳の定年をきっかけに、本格的な模型作りをスタート。平塚市生きがい事業団など共通の地域活動をしている縁から、今回の合同展示につながった。

 岩本さんは小学校での出前授業などで子どもたちに地元の地理を説明する際、「触ることができて、運ぶのも容易な模型が欲しかった」と、厚紙と発泡スチロールで模型を作成。国土地理院が公開している地図を厚紙に印刷し、裁ちばさみで等高線に合わせて切り出していく。発泡スチロールを重ねて標高を表現しており、湘南平は3枚、大山は24枚と、一目で高低差がわかるようになっている。岩本さんは、「地元を違った視点で見てみてほしい」と話す。

 坂井さんはコピーした国土地理院の地図をもとに、40万分の1まで縮小コピーし、6色に色分けした等高線ごとに彫刻刀で切り出した後、複数のパーツを貼り合わせて精巧に仕上げる。醍醐味は険しい渓谷を切り出すことといい、「平塚や大磯は平野なので張り合いがないです」と笑う。1日15時間ほど作業に没頭し、作品数は日本全国81カ所にも及ぶという。坂井さんは「立体模型を作る作業を通して、原発の位置や領土問題がある地域など日本の国土を見つめ直すきっかけになる。そんなところにも注目してもらえれば」と話していた。

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