「足柄茶ブランド守っていきたい」 県農協茶業センター 佐藤専務にインタビュー
5月上旬に実施された放射能検査で、国が定める安全基準をクリアし、黒岩祐治神奈川県知事による安全宣言が出された足柄茶。2012年産の新茶の販売から約1カ月が経過した今、県農協茶業センターの佐藤美己専務に話を聞いた。
-原発由来の放射能汚染から1年、黒岩知事によって安全宣言が出されましたが率直なお気持ちは?
「新茶の流通が無事に始まり、一安心という感じです。1年前に放射能汚染が発覚した時には頭が真っ白になりましたが、生産者、神奈川県、茶業センターが協力して、分析結果をもとにできる限りの対策を取ってきた結果が今につながっているのだと思います」
―様々な対策に取り組んできた1年間を振り返ってみていかがですか?
「放射能汚染という経験のなかった事態に、国も県も相当混乱していたと思います。知見がなかっただけに生産者も動揺していました。そんな中でもお茶の木の放射能汚染経路などを分析し、全国に先駆け除染作業として更新作業(深刈り)を指導してくれた県の対応に感謝しています。またそれを信じてきちんと作業に取り組んでくれた生産者にも感謝をしています。”足柄茶は自分達だけで作っているのではない”という想いが背景にあったと思います」
―消費者へ向けたメッセージをお願いします
「国が定める放射能の基準値はクリアしましたが、2番茶、3番茶の検査も徹底し、放射能をゼロに近づける努力を続けていきます。消費者の方に安心して飲んでいただけるお茶をお届けできるように、生産者、行政と協力を続け、足柄茶ブランドを守っていきたいです」
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