小田原・箱根・湯河原・真鶴
公開日:2013.12.07
被災地のために
エンセン井上 全国行脚
小田原では出稽古も
被災地の現状を発信するため、徒歩で札幌から福岡間を行脚していた格闘家のエンセン井上さんが11月16日に全行程約2200Kmを歩き切り、北九州小倉城で無事ゴールした。この全国行脚「ウォーク・アクロス・ジャパン」で、小田原にも立ち寄った。
エンセンさんは出発から27日目の10月7日に小田原に到着。総合格闘技・修斗のヘビー級王者だったエンセンさんとともに「修斗四天王」と呼ばれた、小田原在住の格闘家・佐藤ルミナさんが宿を用意した。翌日には佐藤さんの格闘ジムで生徒らと稽古をし、プロの技を教えた。「自分も格闘技に救われた。格闘技界に恩返しがしたい」と語るエンセンさんは、道中格闘技ジムや道場には必ず立ち寄るようにしているのだという。小田原には友人らも応援に駆け付け「途中で諦めるような男でないことは知っている。最後までやりとげてほしい」とエールを送った。英気を養い、翌朝箱根越えへと旅立った。
「悲しい現実が少しでも良い方向に向かえば」と行脚の思いを語るエンセンさん。また被災者の苦悩を少しでも分かち合いたいと、他人からの善意(寄付など)がなければ衣食住できないという厳しいルールを自らに課しており、野宿することも多々あった。
エンセンさんは自身のフェイスブックや様々なメディアを通して、震災が風化しないようにと被災者や自身の行動を世界に発信し続けている。
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