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小田原・箱根・湯河原・真鶴 社会

公開日:2015.02.14

発見、お化け自然薯
久野在住の田中さん

  • 背丈程もある自然薯を持つ田中さん

 ただ長いだけではない、太くて形の良い”お化け自然薯(じねんじょ)”が掘り当てられた。

 市内久野在住の田中孝一さん(52)が、お化け自然薯を掘り当てたのは1月。地面から出ている自然薯の頭部分「アワズ」が通常のものよりも大きく、ツルの伸び方が尋常ではないものを発見した。20cm四方、深さ2mを掘り、採取した自然薯は長さ約160cm、重さ4・9kg、太い部分は胴回りが40cm近くあるものだった。田中さんは自然薯を掘って30年のベテラン。山には小さいスコップに柄を溶接したもの、根を切る小さな鋸、ライトと必要最低限の装備で入る。多い時で年間150本も掘るという。「テレビで取り上げられているものは細いが、太さも形も言うことなし。20年程前に5・5kgを掘ったが、形がよくなかった。これは全ての条件が揃っている」と誇らしげな表情で語った。

 他にも多くの「自然薯掘り士」がいるが、最近は掘った穴をそのままにしていく人が多く見受けられるのだという。田中さんは「年に1、2回は穴に落ちる。『アワズ』を埋めておけばまた自然薯が育つ。次に掘る時のことを考えて行動してほしい」とマナー向上も呼びかけた。

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