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小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2016.03.12

平成の大改修 小田原城天守閣
リニューアルオープンまであと50日

 耐震改修工事中の天守閣で3月6日、市民対象の見学会が行われ、親子20組を含む市民約200人が諏訪間順館長の案内のもと、耐震壁がむき出しの城内を見て回った。最上階では、摩利支天像安置空間の大工工事で指揮を執った芹澤毅棟梁(45)が子どもたちを前に説明を行った。

 濃紺の半纏に身を包んだ芹澤棟梁は、幼い頃から怒られながらも宮大工の父の仕事場で釘を打っていたエピソードを披露。今回使った大工道具を手に、子どもたちに名前や用途を問いかけると「(刃が)大きいから危ない!」「角度を測るやつ(差し金のこと)」など感性あふれる答えが飛び出した。

 続いて子どもたちは工匠会のメンバーの手を借りて鉋削りに挑戦。小さな手で鉋を滑らせながら、ヒノキの鮮烈な香りに鼻をひくつかせる姿がみられた。

 三の丸小1年の高橋佑輔君は「歴史、特に戦国時代が好き」で見学会に参加。横浜出身の母・由紀さんは「小田原は海のイメージだったが、豊かな緑に囲まれて暮らしながら木の良さを実感している。もっと生活に木を取り入れたい」と話していた。

 見学会を終えた芹澤棟梁は「今日のことを鮮明に覚えていなくても、なにかの拍子にいつか思い出す時が来るかもしれない。それがのちの興味につながれば」と目を細めた。

 最上階は現在進んでいる左官工事が今月中に終了し、建具と照明器具の取り付けへ移ってゆく。

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