2人の男子部員が、旭丘高陸上部の歴史にその名を刻んだ。共に自己ベストをマークして、1999年の男女共学化以来初の南関東出場を決めた。
「先頭集団で自分の思うようなレースができた」。3000m障害で3位に入賞した山内滉士郎君(3年)は、自己ベストを20秒近く縮め、9分23秒62でフィニッシュ。「県は突破しようとずっと目標にしてきた」。入学早々交通事故に遭い、人よりも出遅れての競技生活だっただけに、喜びもひとしおだ。
普段は障害物を用いた練習ができないため、「余計な事は考えず、目の前の障害をただ飛び越えるだけ」とあくまで自然体で走る。憧れは「ラスト、切り替えてからのスピード感」で活躍する大迫傑(すぐる)選手。意識している美しいフォームで、「予選から気持ちを入れて全力で走りたい」。初の大舞台に、まっさらな気持ちで挑む。
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吉崎和希君(2年)は「自信があった」。中学から続ける走り高跳び。1年間で30cm記録を伸ばし、いつしか自身の身長181cmも優に超えていた。「調子も良く、イメージはできていた」。1m94を成功させ、2位突破に喜びを爆発させた。
大きな推進力を生み出す、長い手足を生かしたダイナミックなフォームが持ち味。夏場の浜辺での走り込みや、投てき種目のメンバーと取り組む体幹トレーニングの成果で、ぶれない跳躍ができるようになってきた。「今よりもっと高く跳べたらいい。自己ベストを狙いたい」。まだ見ぬ”2m”の世界へ―視界は良好だ。
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