フィットネスクラブを運営するRIZAP(ライザップ)グループ(株)と(株)三栄建築設計がクラブの経営権取得を目的とした合弁会社の設立を受け、湘南ベルマーレは7日、ShonanBMWスタジアム平塚で会見を開いた。
会見に同席したRIZAPグループ(株)松岡洋平マーケティング室長は経営権取得の経緯について、選手の成長を第一とするクラブの運営方針が「人は変われる」とする同社の理念と一致したと説明。2020年までに主要タイトル獲得や収容率1位のスタジアムを目指すなど明確な目標を打ち出し、今後3年間で10億円以上の戦略的投資を行う方針を示した。
湘南ベルマーレの水谷尚人社長によると、設立される合弁会社の名称は「(株)メルディアライザップ湘南スポーツパートナーズ」。同社はベルマーレの50・002%の株式を取得し、既存の役員やスタッフに加え、ライザップ側から派遣される7人の役員で構成。運営はこれまで通りクラブの既存スタッフが担うとしている。
親会社の撤退で経営基盤を失い、市民クラブとして再スタートした過去にも触れ、「地域に支えられ、生かされながらここまで歩んでこられた」と感謝を表し、傘下に入ることついて「地域の皆さんとの歩みをRIZAPという会社が評価してくれた。これからも変わらず湘南スタイルで地域を回って熱を伝え、進化したい」と従来通りの姿勢を強調した。
同日行われた鹿島アントラーズ戦のハーフターム中に、RIZAPグループの瀬戸健社長がオーロラビジョンに登場。「湘南ベルマーレの一員として全力で頑張ります。一緒に夢を見させてください」とメッセージを送ると、サポーターは拍手やタオルを回してこれに応えた。