来年7月に閉館する小田原市民会館の記念事業として、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが企画・出演する「古典への誘い」が10月29日(木)、同館で開催される。午後1時30分と5時からの2回公演。主催は、おだわら文化事業実行委員会。
同企画は、2012年より全国各地で開催されてきたが、小田原では初の上演。演目は、小田原市民会館のこけら落としでも演じられた『寿式三(ことぶきしきさん)番叟(ばそう)』の他、娯楽性が高く立ち回りも見どころの『男伊達花廓(おとこだてはなのよしわら)』などを予定している。
海老蔵さんの屋号「成田屋」と小田原との関わりは、約300年前に遡り、「歌舞伎十八番」の演目の一つ『外郎売』は、小田原の妙薬“ういろう”にまつわるもの。12年に十二代目市川團十郎さんが出演した『外郎売の口上大会』の会場が小田原市民会館だったこともあり、縁が深い。
料金は全席指定で1万1000円税込。9月5日(土)午前10時よりインターネット先行予約、9月10日(木)午前9時からハルネ小田原で窓口販売を開始する。
問い合わせは市文化政策課【電話】0465・33・1702へ。