小田原・箱根・湯河原・真鶴 社会
公開日:2022.06.04
真鶴 岩ガキで景気「貝」復(かいふく)を
町 鶴宝のPR 各所で展開
真鶴町の岩ガキ「鶴宝(かくほう)」が2年目の出荷を迎えている。2015年度の試験養殖開始から約7年。町は、特産品として大きな期待を胸に、予算を充ててさまざまなPRを展開している。
返礼品 半数が鶴宝を希望
町内外への鶴宝の周知拡大を目指し、町は今年の出荷時期を前にした3月、川崎競馬で鶴宝の名を冠したレースを開催。また4月からは1カ月にわたり、約1500台ある横浜銀行のATMの操作画面に鶴宝のPR画像を表示し、ATM利用者に町内の一部の飲食店で使えるクーポン券を提供するなどした。
さらに今年度から、鶴宝をふるさと納税制度の返礼品として登録。以後、5月30日現在までの真鶴町への寄付総額72万円のうち、鶴宝を返礼品に指定した寄付は5割を占めた。県内からは10件、東京都、埼玉県、大阪府からは計9件の申し込みがあった。ただ町の担当者は「申し込みはまだまだ少ない」との見方を示し「今後、ECサイトを活用した販売も検討したい」と話している。
なぶら市 試食会に大行列
町と連携し、JR真鶴駅は鶴宝の魅力を伝えるパンフレットやポスターを作成。川崎市から静岡県伊東市までの主要駅に掲示するなど、広域への周知を図った。
また、鶴宝の生産販売を担う町内の(株)岩ガキBASE(皆木孝行社長)は、JR真鶴駅と協力し、町内で毎月開かれるマルシェ「真鶴なぶら市」で、同イベントでは初となる鶴宝の無料試食会を企画。5月29日に実施したところ、町内外から来場者が殺到した。初めて訪れたという参加者も多く、試食会には長蛇の列ができた。用意した411個は瞬く間に底を付き、同社の皆木社長は「びっくりしたけれど、うれしい限り」と喜びを語る。
この日、会場内の他の出店者が販売する食料品も早々に完売するものが少なくなかった上、町内の一部飲食店でも鶴宝の注文が従来の数倍に増えるなど、集客効果は近隣にも波及した。
「真鶴に人を集める、という当初からの目的の一つが果たせた。大きな手応えを感じる」と皆木社長。出荷終了は7月を予定しており「今年は、1万個出荷した昨年より多く販売したい」と熱意をたぎらせている。
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