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小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2022.10.15

小田原市内初
鎌倉武士の拠点を確認
新病院建設に伴う調査で

  • 調査現場(上・市提供)と出土品を解説する担当者

 小田原市久野の新病院建設に伴う発掘調査でこのほど、鎌倉時代初期の宗教施設とみられる建物跡が確認され、10月7日に現地説明が行われた。市によると、鎌倉御家人の拠点空間が市内で初めて確認できた貴重な発見だという。

 現市立病院西側の土地約2千平方メートルの調査で確認されたのは約170基の柱穴など。これらは掘立柱建物跡や方形竪穴状遺構で、同地では合わせて当時の有力者が好んだ中国製の青磁、白磁片に加え銅銭や炭化した骨なども発掘された。

 この場所から西側に位置するおだわら総合医療福祉会館の敷地では建設時の調査で鎌倉時代の墓を確認。これら状況から、今回発見された建物跡は鎌倉武士らによる墳墓堂などの宗教施設だった可能性があり、近辺には居住空間があることも想定できるという。

 同調査はほぼ終了しており、今後はさらに掘り進め、古代・古墳時代の調査に移行する。発掘調査は来年12月まで行われる予定。

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