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小田原・箱根・湯河原・真鶴 社会

公開日:2023.08.12

熱中症に警戒を
救急搬送の多くが高齢者

 小田原市でも10日ほど猛暑日を記録した7月(気象庁観測データより)。気象庁によると、8月〜10月の関東甲信地方の平均気温は「平年より高い見込み」とされ、引き続き熱中症への警戒が必要とされている。

 7月1日から31日までの熱中症とみられる近隣の救急搬送件数は、小田原市消防本部(小田原市・南足柄市・足柄上郡5町)で83件、湯河原町消防本部(湯河原町・真鶴町など)では9件で、箱根町消防本部では5件。このうち65歳以上の高齢者は小田原市消防が46件、湯河原町消防が6件と半数以上を占め、箱根町消防は2件だった。

 小田原市消防本部によると「高齢者は若年者よりも体内の水分量が少ないうえ、加齢によりのどの渇きや暑さを感じにくい」と話す。「暑いときは無理をせず、エアコンなどを上手に使用して欲しい」と呼び掛ける。

 救急車を呼ぶか判断に迷ったときの一助として、該当する症状を選択していくと、緊急度に応じた必要な対応が表示される総務省消防庁の全国版救急受診アプリ「Q助(すけ)」の活用を挙げる。ただし、「意識が無いときや呼びかけに反応しないときなどはすぐに119番通報を」と話す。

小田原医師会の遠藤理事に聞く

 小田原医師会の遠藤徳之理事(浜町小児科医院院長)は「コロナ下の3年間は家でゆっくりしていたので、暑さに対する耐性が弱まっていることも考えられる。花火大会などのイベントで人混みの中にいると、人間が発する熱と風通しの悪さで、熱中症患者も増える可能性がある」と話す。「外出頻度が増える中で、喉が渇く前のこまめな水分補給と適度な塩分摂取を心掛けてください」と呼び掛けている。

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