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小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2025.11.15

箱根・強羅佳ら久
アートで地域の歴史触れて
足半、本小松石の作品展示

  • 足半を使った作品を囲む竹内さん(中央右)らと、本小松石を使った作品(写真下)

 箱根町のホテル「箱根・強羅佳ら久」の館内に、地域の産業やSDGsに光を当てたアート作品が展示されている。

 運営するオリックス・ホテルマネジメント(株)による持続可能な観光をテーマにしたプロジェクトの一環で、直営施設が地域の産業や工芸活動の過程で生まれる端材などを活用した作品を展示。佳ら久では伝統的な履き物「足半(あしなか)」と真鶴特産の「本小松石」を材料に、鉄彫刻家の竹内康雄さんが手掛けた作品を紹介している。

 足半を使った作品は、足半作家のエンゾ・早川さんが主催する箱根旧街道のウオーキングイベントで使われたものを再利用した。足半を敷き詰めた台座に、わらをよるようにねじった4つの鉄の輪を配置して「火水土風」を表現。中央には、竹内さんが暮らす広島県福山市の花であるバラの意匠をあしらった。

 真鶴町の(有)海野石材店から提供された本小松石を用いた作品は、ステンレスを加工したモミジやサクラなどの花を支えるように本小松石で土台を組み、ステンレスを溶接して固定。石と金属という異素材を巧みに組み合わせ、独自の世界観を生み出した。

 11月7日には、竹内さんとエンゾさん、エンゾさんの足半を店舗で販売する甘酒茶屋の山本聡さんが施設で面会した。竹内さんは今回初めて足半の存在を知ったといい、「どちらも使ったことのない素材だったが、いいものができたと思う」と笑顔。エンゾさんも「足半の歴史をしっかりと表現してくれている」と作品を眺めていた。

 作品は11月30日(日)まで展示されている。

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