小田原・箱根・湯河原・真鶴 政治
公開日:2026.01.10
「形になる1年」市民参画も期待
小田原市 加藤憲一市長
──2025年を振り返り、市政の進捗はいかがでしたか。
「24年5月の再任からの助走期間を終え、昨年は加藤市政の第2ステージが本格的に立ち上がった1年でした。市民が安心して暮らせることを最優先に、総合計画を抜本的に作り直しています。昨年4月に基本構想がスタートし、現在は次年度から始まる『第1期実行計画』の策定という、極めて重要な仕込みの時期。議会とは当初、対立を懸念する声も一部にありましたが、実際には是々非々の前向きな議論ができています。行政側も必要に応じて議案の撤回を行うなど、柔軟で建設的な関係を築けていると実感しています」
──一方で昨年は庁内不祥事などが頻出した。
「職員の不祥事や事務ミスが相次ぎ、皆さまの信頼を大きく損ねたことを深くお詫び申し上げます。これまで潜在していた”組織の歪み”が表出したものと捉え、根治に向けた組織風土改革検討チームを立ち上げました。若手や中途採用職員も、フレッシュな視点や民間感覚で『おかしい』と思うことを率直に指摘し、聖域なく議論しています。この動きを着実に進め、組織風土を変えていきたい」
活性に向けた仕組みも
──まちのにぎわいや新たな兆しについては。
「移住者や新店舗が増え、小田原の魅力に気づく人が多くなっているのは明るい兆しです。今後は駅周辺の賑わいを、周辺地域など『まちの奥行き』へと広げていくことが重要です。その鍵として、まち歩き観光に注力し、住民も来訪者も魅力ある資源に目を向けてもらい、シビックプライドの醸成や地域活性につなげていきたい。また有償ボランティアによる介護支援や移動スーパーの開始など、地域の課題に対応する民間の新しい仕組みも動き出しています」
──今年の動向と市民へのメッセージを。
「今年は大規模なハード事業が次々と形になります。4月には市内初の公立認定こども園が開園、5月には県西地域の医療の中核を担う『小田原市立総合医療センター』が開院するほか、市中心部と北西部を結ぶトンネルの供用開始など、利便性が大きく向上します。また、新たな電力運用システムによる再生可能エネルギーの地産地消も始動します。先に申し上げた新しい実行計画の成否は、いかに市民の皆さまが主体的に参画してくださるかにかかっています。共に新しい小田原をつくっていきましょう」
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