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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2026.10.17

小田原鉄道歴史研究会の会長を務める 飯田 隆幸さん 小田原市出身 52歳

  • 飯田 隆幸さん (写真1)

鉄道を通し人の輪広げる

 ○…2009年に地元の愛好家で結成され、鉄道を軸にした地域貢献に取り組む「小田原鉄道歴史研究会」。副会長職を経て今年7月、3代目会長を任された。スローガンは「知ろう、広めよう、郷土の鉄道物語」。責任の重さをかみしめながら、「長年培われてきた看板の重さにふさわしい活動を重ねたい」と表情を引き締める。

 ○…国府津生まれ。小学3年生まで過ごした社宅の眼下には、線路が広がっていた。「まるで神棚みたいで」と、夢中で眺めていた。幼稚園児の頃、図鑑で憧れた食堂車での食事を夢見て家族の帰省時に特急「白山」に乗るも、編成から外されており「だまされた」と悔し涙を流したと笑う。その後復活して食したカレーの味は、今も色褪せない。中学、高校では友人と鉄道関係のクラブを立ち上げた。高校時代は弓道部と掛け持ち、「弓道の練習をしてその足で岡山へ鉄道合宿に行って。ブルートレインで戻り、再び弓を引いていた」と懐かしむ。

 ○…社会人となり、現在は警備の仕事に従事する。通勤時に目に入った募集チラシに引き寄せられ、13年に研究会へ入会した。ジオラマ展示や、16年に奇跡の復活を遂げた山北町の「D52形蒸気機関車」、その立役者の故恒松孝仁さんを題材にした絵本等を手掛けた。

 ○…会長として意識することは、鉄道を通した人とのふれあい。「自動車と違い、多様な人と乗り合わせるのが鉄道の特徴。思いやりの心や、付き合い方を学べる魅力を伝えたい。5社・6路線が走る、地元の豊富なコンテンツを誇りに感じ、鉄道と付き合うことを楽しんでほしい」と熱を込める。小学3年生の息子も、鉄道に夢中。かつて自身が心躍らせた鉄道旅を親子で楽しむ日を心待ちにしている。

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