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公開日:2026.11.07

阿武剋関・旭海雄関・旭富士関 小田原ゆかりの3関取 大相撲11月場所で揃い踏み 切磋琢磨を続け、さらなる高みへ

  • (左から)阿武剋関、旭富士関、旭海雄関=9月末、母校・新名学園旭丘高等学校で

    (左から)阿武剋関、旭富士関、旭海雄関=9月末、母校・新名学園旭丘高等学校で

 土俵の上に、小田原の風を吹かせる―。大相撲九州場所(11月8日(日)初日・福岡県)に、小田原市城内の新名学園旭丘高等学校相撲部出身の三力士が「関取」として揃い踏みする。新入幕を果たした旭海雄関(前頭十六枚目・大島部屋)、十両筆頭の阿武剋関(阿武松部屋)、そして新十両昇進を決めた旭富士関(十二枚目・伊勢ヶ濱部屋)。9月の秋場所後には母校へと凱旋し、今後の目標や地域への思いを語った。小田原から角界の最高峰へ挑む、若き関取たちに迫る。

 同校相撲部での指導や地域の声援、そして豊かな自然環境下で才能を開花させた若き力士たちが、大相撲の土俵でまばゆい輝きを放っている。

歩みを止めず

 同校留学第1期生として2016年にモンゴルから来日した阿武剋関。本格的に相撲を始めたのは高校入学後だった。言葉や文化の壁に突き当たりながらも監督や仲間、地域住民との交流を深める中で頭角を現していった。高校3年時のインターハイで準優勝、大学時代は学生横綱の称号を手にし、23年の11月九州場所で初土俵を踏んだ。翌年5月の夏場所で新十両へ昇進すると優勝争いを演じ、同年9月の秋場所で新入幕を果たした。

 今年3月の春場所初日に負傷、休場を余儀なくされたが、今場所は十両筆頭に名を連ね、幕内復帰への期待が高まる。阿武剋関は「この地域で育ててもらった。(小田原を)地元と呼ばせてもらっている。活躍して恩返しを」と誓う。

 阿武剋関と共に来日し、念願の新入幕を果たしたのが旭海雄関。母国で半年ほどモンゴル相撲を経験していたが、日本の相撲は高校入学時からスタート。当初は言葉や文化の違いに戸惑ったが、高校時代に世界ジュニア相撲選手権大会団体戦準優勝、日体大時代に全日本選手権8強など、着実にステップアップしてきた。座右の銘は、同校相撲部の部訓の一つ「感恩戴徳」。

 25年秋場所で新十両へ昇進し、十両筆頭で臨んだ今年の秋場所を8勝7敗で勝ち越し、幕内の座をつかみ取った。「日本に来て、小田原の皆さんに多くのことを教えてもらった。結果で恩返ししたい」と熱を込めた。

 そして第63代横綱の四股名を継承した旭富士関。初土俵からわずか6場所所要での新十両昇進は、最速タイのスピード出世だ(1958年以降初土俵・幕下付け出しを除く)。

 高校進学とともに来日したものの、高校時代はコロナ禍で公式戦が相次ぎ中止となるなど、苦境に直面。卒業後の21年に伊勢ヶ濱部屋へ研修生として入り、約4年半の研鑽を積んだ。

 昨年の九州場所で初土俵を踏むと、序ノ口から幕下の各段で優勝。今年の秋場所も幕下筆頭として6勝1敗で勝ち越し、関取の座を射止めた。母校の生徒や支援者を前に旭富士関は、「皆さんの応援を受けて相撲を取れることに感謝でいっぱい。九州場所の目標は全勝優勝」と、笑顔を交えながらも強い決意を口にした。

いざ、九州場所

 地域にゆかりを持つ3人の関取が、同一の場所に揃って土俵に上がる―。2025年には「小田原力士後援会」が発足するなど、地域での機運も高まっている。

「小田原」という土壌で切磋琢磨した3人が魅せる九州の地での熱戦に期待が膨らむ。

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