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公開日:2026.10.17

小田原市の曽我梅林 「クビアカツヤカミキリ」被害樹木を伐採 幹内に幼虫確認

  • 被害を受けたウメの木を伐採する神尾さん(左から2番目)ら=9日、曽我別所

    被害を受けたウメの木を伐採する神尾さん(左から2番目)ら=9日、曽我別所

  • 幹から見つかった幼虫

    幹から見つかった幼虫

 ウメやサクラの木を食い荒らす特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の発見が相次ぐ小田原市の曽我梅林で、10月9日に被害樹木の伐採が行われた。今後懸念される同様の事例に備え、生産者や地元関係者、市、県の職員らが伐採から運搬、処分までの手順を確認。市は一連の流れを動画マニュアルとしてまとめ、被害の拡大防止に役立てる。

 伐採したのは、神尾武徳さん(66・曽我原)が所有する曽我別所の園地で食害に遭った高さ約3mの十郎梅の木。今年6月に県の職員が梅林一帯を調査した際、幼虫が食害したことを示す木くずやふんが混ざったフラスが2本の樹木で確認されていた。

 被害が大きかった1本について、神尾さんは今後の対策に役立ててもらおうと試行伐採を市に申し出た。当日は関係者らが立ち会いのもと、チェーンソーを使い3人がかりで枝や幹を伐採。輪切りにした幹に空いた穴を調べると、中から幼虫2匹が見つかった。幼虫が発見されたのは市内で初めてという。

 神尾さんは曽我梅林で9代続くウメ農家で、約300本のウメの木から毎年2・5tほどを収穫している。今回伐採したのは先代の和由さんが育ててきた樹齢40年以上の木で、「まだまだ収穫できる木を切るのは残念で仕方ない」とためらいもあったというが、「来年も良いウメを届けるためにも、カミキリには負けていられない」と話した。

約100本でフラス痕跡

 市環境保護課によると、市内ではこれまでに98本の樹木でフラスが確認されており、成虫も34匹見つかっている。試行伐採の様子は動画で撮影し、被害樹木を適切に処理する際のマニュアルを作成して11月下旬に市ホームページで公開するという。

 全国的に拡大しているクビアカツヤカミキリの被害報告は、これまでに22都府県、300超の市町村に及ぶ。政府は6日、2026年度の予備費から約32億円を対策費に充てることを閣議決定し、被害の防止に取り組む自治体を支援するとしている。

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