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足柄

公開日:2013.02.02

新幹線ビル再建に意欲
万葉倶楽部が取得

  • 小田原駅西口ロータリーに隣接するビル

 小田原駅西口の「新幹線ビル」を小田原市栄町に本社をおく万葉倶楽部株式会社(高橋弘代表取締役会長)が1月22日に取得した。



 万葉倶楽部株式会社が今回取得したのは、1975年5月に小田原駅西口ショッピングセンター「新幹線ビル」として開業した地下1階、地上3階の商業テナント部分。所有者らに対し、5年前から交渉を進めてきた。「東海道新幹線に隣接し、小田原の玄関口でもある立地。安全性や地域活性化の面からも、誰かが再建しないと」と高橋会長が話す通り、築37年が経過し、建物の老朽化が指摘されている。



 地上4階から13階は「小田原駅前分譲共同ビル」として、89戸の分譲マンションになっている。99年11月に行われた株式会社間組による建物耐震診断では「地震の震動及び衝撃に対して倒壊し、又は崩壊する危険性がある」とされている。建物の強度不足と構造の悪さから補強計画が検討されたが、現在に至るまで行われていない。



賛同得られれば建て替えへ



 高橋会長は「居住されている皆様の賛同が得られれば、ぜひ建て替えたい」と意欲を示している。万葉倶楽部株式会社では今後、居住者と話し合いを進めるとともに、コンクリート劣化等の調査を実施する予定。



 同社は北海道、関東、中部、近畿、九州に温浴施設「万葉の湯」を展開、年商は約100億円。グループ会社には日本ジャンボー株式会社、株式会社天成園などがあり、複数のホテル経営も行っている。

 

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