足柄 教育
公開日:2025.12.13
3Dプリンタで情報教育
開成町の文命中で活用
開成町立文命中学校が9月から3Dプリンタを導入し、技術科の授業で活用している。足柄上地域1市4町の中学校での導入は同校が初めて。
技術科担当の岩澤直教諭によると、中学校の学習指導要領では技術分野でプログラミングやデジタル機器の活用など情報教育を充実させる方針が示されており、2019年に改訂された中学校教材整備指針では、3Dプリンタが新たに加えられたという。
岩澤教諭は昨年、教員研修で3Dプリンタを体験したことをきっかけに、同校での導入に向けた準備を進め、9月から活用が始まった。
授業では生徒がタブレット端末の画面上で立体を設計し、完成したデータをプリンターに送信すると、細い棒状のプラスチックの材料が熱で溶かされ、指示通りの形が作られる。1年生は木工作品に機能を追加する部品として3Dプリンタを利用。2年生は電気回路を作る授業で完成した作品に取り付けるネームタグをを製作した。生徒は立体物が少しずつできあがる様子を興味深そうに見つめ、作品を手にして「もっといろいろ作ってみたい」と声を上げていた。
来年度からは、作品のイメージをふくらませるための試作品づくりとしての使用や、日常生活で使用する実物の製作なども検討しているという。
岩澤教諭は「これまでは形が決まった作品が多かったが、3Dプリンタがあれば自由にアイデアを形にできる。ものづくり面白さを感じてもらえたら」と話した。
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