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足柄 文化

公開日:2018.04.28

丹沢ゆかりの僧侶 山北・東光院
山の安全を祈願
秦野丹沢まつりで

  • 左から憲祥さん、牧田住職、嬡華さん

  • 本堂で読経する2人

 丹沢山地の塔ノ岳(尊仏山)とゆかりが深い山北町岸の東光院(東寺真言宗、牧田晃潤住職)に姉妹の尼僧がいる。2人は住職の娘で姉・憲祥さん(27)と妹・嬡華さん(25)。4月22日に開かれた「秦野丹沢まつり」に僧侶として参加。登山客を山門にいざなう山伏に扮して先達の勤めを担った。登山客の安全を祈願する行事は5月にもあり、東光院は丹沢登山の安全に欠かせない存在だ。



 創建470余年の古刹で二十二世住職を務める父のもとで生まれ育った2人は姉との三姉妹で、幼いころから寺の年中行事に欠かさず参加。毎月28日の夜に行う護摩祈願や正月三が日の初詣、節分など、どの行事にも家族全員が揃い勤める家庭環境で「遊びよりも行事が優先」で育った。



 次女と三女の2人は10代で得度し、修行を経て僧侶となった。檀家から贈られた衣を身にまとい祈祷などの勤めに励む。今は父のもと声明(しょうみょう)の修練に余念がない。

 

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