神奈川県はこのほど、酒匂川水系の狩川(要定川、洞川)と川音川(四十八瀬川、中津川)の最新版「洪水浸水想定区域図」を公表した。従来の想定降雨量を引き上げて9年ぶりに見直した。
昨年3月の酒匂川に続く支流での見直しでは、大井町の県道78号(御殿場大井)河原立体で、川音川の氾濫による浸水深が「4・4メートル」、狩川の氾濫では南足柄市の塚原駅で「1・0メートル」などの浸水深が想定される結果となった。
川音川
松田町を流れる川音川は、寄地区からの中津川と秦野市からの四十八瀬川が合流し、酒匂川との合流点までを流れる河川。1700年代に川の東岸でたびたび氾濫し、町屋、金子村、金手村をはじめ小田原方面まで浸水が及んだ歴史がある。
江戸時代に店屋場堤が築かれると旧金子村が管理してきたが、昭和30年代にも決壊している。
今回の浸水想定では、御殿場線の北側で従来よりも深い浸水が想定されているほか、西大井や下大井、JR鴨宮駅までの広い範囲での浸水が再び想定されている。
大井町の防災担当者は「浸水域は想定しているがこれほどの深さが想定され驚いた。どう避難するかがより重要になる」と話していた。想定図は県河川課のホームページで閲覧できる。
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