”無名のスーパースター”が公演
40回目「いもづるの会」山内惠介も出演

　南足柄市内山に住む歌手、日高正人さん（72）＝写真主宰の「いもづるの会」が、今年４月に活動20年の節目を迎え、８月27日（土）に通算40回目となる公演を南足柄市文化会館で開催する。

　日高さんは１９７０（昭和45）年に”日高隼人”としてメジャーデビュー。72（昭和47）年には日本テレビ「全日本歌謡選手権」で10週を勝ち抜き脚光を浴びた。83（昭和58）年には日本武道館で単独コンサートを開き１万２千人を動員。業界内で「無名のスーパースター」と称された。

　南こうせつや同郷の長渕剛、阿久悠などから幅広く楽曲提供を受けるなど音楽業界の人脈は多岐にわたり、歌手や俳優として芸能活動を続けている。

　自らの経験をもとに１９９６年に「いもづるの会」を立ち上げた。チャンスに恵まれない若手らに一流の生バンドで歌う機会をつくるため全国各地で39回の公演を重ね、阪神淡路大震災の遺児のケアハウスや知的障害者自立支援施設の設立にも貢献してきた。

　昨年末の紅白歌合戦に出場した人気の若手歌手、山内惠介もいもづるの会に出演していた。その縁で８月の南足柄公演でも５曲を披露する予定だ。

　鹿児島県屋久島出身の日高さんは、今から８年前に横浜から南足柄市内山に単身で移住。大阪府高槻市には94歳の母が暮らしている。６月29日には母への歌を収録したミニアルバムをリリース。６月11日（土）正午から開成町あじさいまつりの会場の舞台に立つ。

　南足柄公演に関する問い合わせは事務局【フリーダイヤル】０１２０・６６１・８６３、チケットは文化会館で取扱中。