小田原市長選 加藤氏再選 大野氏に2万票大差
小田原市長選挙が20日に行われ、無所属で現職の加藤憲一氏(48)がいずれも前市議の大野眞一氏(70)、鈴木美伸氏(60)を破り、再選を果たした。投票率は41・87%だった。
「チェンジ実行中」「市民が主役の市政」を訴えた加藤氏は、市職員の不祥事、三大懸案事業の具体化の遅れが指摘され、厳しい選挙戦を強いられたが、次点の大野氏に2万票の大差をつけて勝利した。加藤氏は「前回に比べ票はほとんど減っていない。浮動票の方の応援だけでなく、新たな基礎票がこの4年間で積めてきたのではないか」と結果を振り返った。大野眞一氏は、市議選でトップ当選を続けてきた地盤を基礎に、市民税10%減税や市長報酬50%カットなどの政策を訴えたほか、「減税日本」の推薦を受け、河村たかし名古屋市長も応援に駆けつけた。敗戦の要因について「小田原を何とかしたいという気持ちで臨んだが、説明不足もあり、訴えていた政策が浸透しなかった」と話した。
鈴木氏・3年後の市議選出馬か?
鈴木美伸氏は防災対策日本一のまちづくりなど自ら作詞した歌で政策を訴えるユニークな選挙活動を展開したが、得票数は4951票。有効得票数の十分の一に届かなかった。鈴木氏は「思ったよりも現職が強かった。浮動票を狙っていたがこなかった。むしろ無かったのかもしれない。予測が外れた」と話した。また、「3年後の市議選は協力してくれる人がいるのならば是非立候補したい」と今後の展望を話した。