10月22日の衆議院議員選挙は牧島かれん氏(自民)が当選、比例区前職の神山洋介氏(希望)が議席を失い、箱根・湯河原・真鶴を含む17区の議員は2人から1人となった。
神山氏や横田英司氏(共産)との得票率は自治体ごとに異なり、下郡3町のうち最も牧島氏の割合が大きかったのは箱根の59%。真鶴では52%、神山氏の地元・湯河原は46%だった。
比例は、前回との単純比較で維新が2362票の減に。自公も合わせて770票減、共産も496票と減。民主の流れをくむ希望と立憲民主は合わせると8465票となり、前回の民主得票の2倍程に相当する。
有権者は台風の雨風の合間を見計らうように投票にやって来た。真鶴の投票所の一部は避難所でもあった。3町で計30人に「なぜ嵐の中選挙に?」と聞くと、答えの半分は「義務だから」。与党に入れた人の支持理由で目立ったのが「現状を変えたくない」「与党なら高校無償化できるかも」「民主政権時代に辛い思いをした」「国際情勢で判断した」など。野党支持者からは「パート生活が楽になれば」「消費税アップは困る」「財政スリム化すべき」などの意見があった。支持先を明かさない人の中には「正直分からない」「町は変わらぬ」。年金を心配する声は複数あり「頑張った人が報われなければ困る」といった声があった。