7年前に閉校した旧片浦中学校について、小田原市が星槎グループ(本部・大磯町)に賃貸する方向で動いていることが明らかになった。同グループは5年ほど前から箱根町の旧仙石原中学校を20年契約で賃貸しており、人工芝や宿泊施設などを整備、「箱根キャンパス」としてオープンさせた実績がある。
契約などが順調に進めば来年4月に開校し、キャンパスや男子サッカー部、バスケットボール部の約50人の寄宿舎として使用される。期間は20年間を予定しており、不動産鑑定に基づく貸付料は年額約400万円。現在同校はスポーツ団体や地域の活動の場などとして使われている。契約には学校運営に支障がない範囲での地域団体などの使用や災害時の避難場所としての使用を盛り込んだ。市は今後住民説明会も開き、調整を進めていく方針。
中井町の命名権募集野球場に「星槎中井」
中井町の中井中央公園野球場に「星槎中井スタジアム」の愛称が付いた。町が公共施設を対象に募集していた命名権の第1号で、星槎グループの学校法人国際学園と契約した。
期間は5年5カ月で年額100万円が町へ支払われる。今後は町広報などで愛称が記載される。町では同学園から県外の強豪チームを招いた試合開催の提案を受けているといい、「多くの人に応援に来てもらうことで町のPRにつなげたい」と期待を寄せている。
同学園は県とも命名権契約を結んでおり、小田原城隣の「星槎城山トンネル」や地球博物館内の「SEISAミュージアムシアター」などが知られている。