箱根・湯河原・真鶴版 掲載号:2018年11月30日号 エリアトップへ

宴会の食べ残し、減らせる デスク・レポート

社会

掲載号:2018年11月30日号

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 世間は忘年会シーズン真っただ中。本紙も取材で各種団体の忘・新年会にお邪魔することが増えてくる。そのたび目にするのが食べ残しの多さだ。来賓あいさつや参加者の交流を優先させたい、食欲や体調も人それぞれというのも分かるが、作り手の思いが気になる。

 飲食業界の知人に本音を聞いてみた。「食べ物を捨てる時は誰だって悲しい。でも働いていると慣れますよ」(仙石原・レストラン接客)「客層を見ながら残されないように考えて作るしかない」(元箱根・ホテルシェフ)と、やや割り切った感が伝わってきた。ホテルだけでなくゴルフ場(プレー後の打ち上げ)も食べ残しが凄いという。ブッフェでよくあるのが、食べきれないほど皿に盛ったり、自分以外の分まで盛ってしまうケース。それを避けるため一人前の小皿にして提供すると今度は人件費がかさむらしい。相手が満足する適切なボリュームや味を予測して作る、それも大人数の宴となれば至難の業だ。

 「3010運動」をご存知だろうか。乾杯後の30分間とお開き前の10分は食事を楽しもう、という啓発運動だ。元々は松本市(長野県)職員の宴会ルールが始まり。市職員が外向けに啓発用コースター=写真=を作って飲食店に配るなどしたところ、他市町や他県にも広がった。ホテル業界では宴会の打ち合わせ段階で幹事に3010運動のパンフを渡す施設もある。県内では七沢や飯山温泉の旅館が運動に加わっており、働きかけた厚木市の手腕を感じさせる。

 下郡3町での浸透度は浅く、ホテル旅館が主体的に観光客へ案内するのはまだハードルが高い。「食べてもらえたら嬉しいが、押し付けにならないようにしないと。お客様の方から希望して頂けたら」(湯河原の旅館経営者)という声もある。

 取り組まないのも選択肢だが、看過できないのが食べ残しの行き先だ。例えば箱根の「食品ロス」は推定年間800〜1300トン。いずれは箱根の焼却施設(芦之湯)を廃止し、その後湯河原町吉浜の施設へと運ぶ案も検討されている。最終処分場にも限りがあり、ゴミ減量は喫緊の課題だ。

 食べる側と提供する側がより良い方へ歩み寄るために、行政もひと肌脱いでくれると嬉しい。特に箱根町は9月議会で3010運動に関する質問に「理解を求め普及を図る」と答弁しており、具体的な取り組みが待たれるところ。「環境先進観光地」として一流ホテルや旅館でも使える、スタイリッシュな広報ツールを作るのもひとつだ。年が明ければ賀詞交換会や新年会シーズン。ここで下郡の3町長や団体の会長たちが3010の音頭をとってくれたら、どんなに効果的だろう。

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