真鶴町が湯河原町に次いでデマンド型タクシーの実証運行を準備している。期間は来年2月1日から1カ月半。従来のコミバス(緑色の小型バス)で網羅できなかった地域の利便性向上を目指す。
真鶴町では平成28年秋年まで町職員が運転するワンボックス車でコミュニティバスを実施していたが、バス会社の委託という形で緑色の小型コミュニティバスに切り替わった。今年の夏頃に聞き取りやアンケートを実施したところ「便数が少ない」「バス停同士の距離がある」といった声が寄せられたという。
デマンド型は不便地の乗降ポイントを「山ゾーン」と「港ゾーン」の計10カ所に設定、真鶴タクシー(有)に委託し、役場や診療所など4カ所の目的地の間を結ぶ。電話での予約で料金は1人400円。約1カ月半の運行でアンケート調査なども交えながら需要を調べる。
隣の湯河原町では一足早く町内2社に委託してデマンド型タクシー「ゆたぽん号」を試行している。町は高齢化が進み、免許返納も増えることが見込まれ、買い物や通院などに不安の声もあった。公共交通会議で詳細を決め、今年10月から平日限定でスタートした。オレンジラインや温泉場、鍛冶屋、福浦などの不便地と駅周辺の目的地を結ぶ形で料金は1人400円、乗り合いの場合は300円に割り引かれる。スタートから1カ月で、のべ317人が往来で利用しており、1日平均14・4人、オレンジライン周辺の利用者が全体の約8割と多かった。子どもの利用はゼロだった。湯河原町の担当課は「まずは数字を積み重ねたい。1台にできるだけ乗り合って頂く事が、持続への一要素。利用者同士の会話が生まれるなどメリットもある」と話している。
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