磯子区、金沢区、港南区、栄区にまたがる円海山周辺緑地で、初となる4消防署合同の捜索・救助訓練が6月13・15・16・20日の4日間行われた。近年ハイキングなどの流行により、捜索・救助件数が増加。隣接する4消防署が連携し、これまで以上の迅速な対応を確認した。
円海山周辺には、7つのコースがあり、ハイキングなどを楽しむ市民が多い。一方で、ケガや滑落事故が年々増加しており対応が課題となっていた。
訓練は、午後4時に円海山を訪れたハイカー1人が行方不明になったとの想定で隣接する2区が実施。初回の13日は、磯子区から入山したとして、磯子消防署が指揮隊本部を設置し救助に向かい、栄区に応援要請。栄区からも救助を行った。訓練ではGPSや無線を使い、各救助隊の居場所の確認を行ったほか、航空隊との連携も確認。15日には、金沢と港南が、16日は栄と金沢、20日は港南と磯子がそれぞれ行い、2回目以降は警察部隊も参加した。
磯子消防署によると、過去の捜索、救助では、要請を受けた区の消防隊が対応。他区への応援要請は基本的に行ってこなかったという。「無線の使い方や捜索ルートなど、一緒に訓練を行うことで確認できたことは多かった。大きな成果だと思う」と種子田太郎磯子消防署消防司令長は話す。
3年で15件
円海山周辺での捜索、救助件数は2014年度から16年度までの3年間で15件。特に16年度は、磯子区4件、金沢、栄区が1件と6件発生している。ハイキング中のけがや滑落事故でヘリにより救出された人もいた。10月まではハイキングシーズンということもあり、磯子消防署の担当者は、熱中症対策として十分な水分補給と、GPSを発信させるために携帯電話の充電に気を付けることを呼びかけている。
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